そして、生まれたのが巨大な投稿サイトである。
同じジャンルの表現者は皆、一つの大きな投稿サイトに集まりそこで発表するようになり、閲覧も投稿もコミュニケーションも何もかも一つのサイトで済ませるようになった。
皆で同じ大きな家に住むようになった。同行の士が同じ場所に寝泊りし、作品を発表し、コミュニケーションをし、お互い刺激しあって切磋琢磨していく。
家と家を移動する必要はなくなり、繋がりは濃密になる。何せ常に同じ場所にいるのだ。
イラストならばpixiv。音楽ならmyspace。写真ならflickr動画ならyoutube。文章にだってテキスポがあるし、ゲームはちょっと思いつかないけどこれからできるか、或いは海外にあるでしょう。
これはどんな状態か?
そう、「トキワ荘」である。今や表現者はみんなデジタルなトキワ荘に住んでいるんだ。
「発表の場」としての個人サイトは絶滅する。.
わからないでもないけどもう一回自分の家に戻りたくなるんだよなぁ。
帰る場所がちゃんとあるっていう状態。
あと、「トキワ荘」でうまい!って思ったけど「トキワ荘」もうないじゃん。
みんな死んじゃったし。